「…離婚したんだってね。…大変じゃない?」と悲しそうな顔をして、心配していただくことがある。
心配してくれてありがとうと思うと共に、どうか悲しそうな顔しないでくだされ、と願う。
一緒にいる方が大変で離婚を決めたのです。一緒にいる方が、孤独で虚しかったから離婚を決めたのです。一緒にいることで、息が吸えなくなってしまったから、離れることを選んだのです。
私たちの最悪なやり取りを、もう子どもたちに聞かせずにすんで、家の中は明るくなりました。極度の緊張から解放されて、やっと息が吸えるようになりました。
別居して1週間が経ったある夜、4才の次男がじっと顔を見て、そのあとにこにこしながら言った。「おかあ、泣かなくなったね。よかったね!」
家族として苦しかったから、離婚を決めました。悲しい気持ちはもう超えてちゃったし、辛い日々に終止符をうって、子どもたちを守ることを決めて、離婚届を出しました。
離婚は終わりじゃなく、新しい生活のスタートライン。大変ではある、けど悲しくはないよ。
いろんな離婚があるし、1人として同じものはないだろうけど、結局自分で決めたことだから、気持ちはどこかスッキリしてる。手放した、手放せたことで、また人生が回り始めました。
「そうか!決断したね」と言ってほしい。
腹をくくった自分にも、子どもたちと向き合う覚悟も並大抵のもんじゃないから。
大変さはこれからたくさんあるだろうけど、あの日々を超えて見えた景色を今は思う存分愛しながら、子どもたちと生きてくんだ。
…という気持ちの備忘録。