3日後、離婚届を出す

夫から、今までありがとう、といった内容のメールがきた。

自分は親になるのが遅かった、日常の中でも嫌な思いをさせてごめんとあった。また、私には自分らしく生きてほしいと。

親になるのが遅かったとは?親としての覚悟?あなたがが思う親とは何?今は親なの何なの?とか、なんかいろいろ聞きたくなったけど、私の悪いクセだと思ってやめた。

もう、夫にこうなってほしい、みたいなものは何もない。何も望んでないし、変わって欲しいとも、変わらないでとも思わない。私たちはピリオドを打ち、新しい人生をそれぞれが思うように生きていくことを決めたんだ。

3日後、離婚届を出す。

私これを書きながら思った。きっと私は、これ以上嫌な奴にならずに済んだんじゃないだろうか。だってまた夫を責めようとしてた。子どもたちと向き合わなかったくせに!自分で出てったくせに!いまさらなんやねんと。子どもに手をあげたことも、可愛くないと吐いたことも、ふざけんなって思ってる。そして彼の言動を見るたびに思い続けてだと思う。その姿を子どもたちに見せ続けていたかもしれない。

この日、4ヶ月ぶりに見た離婚届。夫の相変わらず汚い字を見て、好きだったのになと泣けてきた。

理想を押し付けていたんやろうか。伝えることと、伝わることはちがう。彼はどう生きたかったんだろう。お互いの無言と態度の分かってほしいが、とうとう交わることのないまま、時に激しくぶつかって、苦しめて、壁となり、もう取り繕うことも、調和することもできなくなってしまった。少しずつ積み重なって、私たちはお互いの前で息ができなくなった。

自分の未熟さ、お互いの未熟さを、胸のおくが千切れそうなくらい味わって、自分と家族の形を変えることを選んだんだ。

怒り狂ったり、絶望したり、自分を心底否定されたり、何も感じなくなったり、疲れたな。

結婚9年目、さよなら父ちゃん

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